和食は引き算、洋食は足し算
3月21 日の朝日新聞に出ていたら味の素の広告です。この日の朝日新聞は、両開きの広告がこの広告をめくっても更にジャパネットのダイソンの広告が続く珍しい構成でした。別のページのLANCOMEのL型のレイアウトの広告もありました。
和食は引き算。背景は長谷川等伯の「松林図屏風」東京国立博物館所蔵。鍋は湯豆腐かと思いましたが、白身の魚も見えるのでちり鍋でしょう。鱈ちりか、てっちりか。土鍋もやたらに立派な鍋で、厳選素材で美味しそうです。
和食は引き算の美学。余計なものを引くことで本質をシンプルに引き立てる、水墨画のような味わいがあります。というコピー。
洋食は足し算。背景はカミーユ コロー「朝、ニンフの 踊り」オルセー美術館所蔵。鍋はビーフシチューでしょう。緑の生のハーブを散らしてアクセントにしています。ゴロンゴロンと柔らかく煮込まれた牛肉があって、マッシュルームもたっぷり使われていて、これも美味しそうです。鍋は使い込んだ大きなアルミの寸胴だと思います。
洋食は足し算の美学。それは何度も絵の具を足し重ねることで奥行きを生みだす、油絵のような味わいです。というコピー。
それぞれの芸術的な美しさと美味しさで毎日の食事をより豊かにしていくことが、味の素kkの願いです。
と締めてこの広告は終わっています。写真の二つの料理は味の素の調味料は使わず作られたものだとは思うのですが、その美味しさをお手軽に、という商品群ではあります。
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