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「なごり雪」 作詞 伊勢正三

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今日は雪が降っていました。窓からの撮影した1枚。大きな雪片が静かに舞っていました。札幌近郊だとシーズン最後の雪(気象用語では「終雪」)は4月の中旬前後なので、3月の雪はそう珍しいものではありません。まだ積雪もしっかりあります。
それでも、道路の雪は溶けて最高気温がプラス5度くらいになると確実に春に向かっているのを感じる日々になるわけです。3月の後半のそんな時期に降る雪を見ると思い出す歌が「なごり雪」です。

似た言葉として「名残の雪」という表現は広辞苑にも出ていますが「なごり雪」はかぐや姫の伊勢正三さんが作詞、作曲した名曲のタイトルであって、それまでは日本で使われていた言葉ではありません。5文字というおさまりの良さもあって、今や季語にさえなろうとしているとかいないとか。

「なごり雪」

1 汽車を待つ君の横で僕は
  時計を気にしてる
  季節はずれの雪が降ってる
  東京で見る雪はこれが最後ねと
  さみしそうに君がつぶやく
  なごり雪も降るときを知り
  ふざけすぎた季節のあとで
  今春が来て君はきれいになった
  去年よりずっときれいになった

2 動き始めた汽車の窓に
  顔をつけて
  君は何か言おうとしている
  君のくちびるがさようならと
  動くことがこわくて下をむいてた
  時がゆけば幼ない君も
  大人になると気づかないまま
  今春が来て君はきれいになった
  去年よりずっときれいになった

  君が去ったホームにのこり
  落ちてはとける雪を見ていた
  今春が来て君はきれいになった
  去年よりずっときれいになった
  去年よりずっときれいになった

歌詞は東京での春の別れの歌ですが、伊勢正三さんがこの詩を書いたときにイメージしていたのは故郷の大分県津久見駅だったそうです。
彼は高校は大分舞鶴高校で寮生活でした。週末を津久見市の自宅で過ごし日曜日の夜には津久見駅から大分駅に戻る生活を送っていたそうで、規律の厳しい学校の寮生活は好きではなくその日曜の夜に津久見駅から厭な寮へ仕方なく戻る暗澹たる気持ちがモチーフになっているということのようですが、このエピソードとロマンチックな歌詞にはかなりの飛躍があり作詞家の想像力が凄いと見るべきなのか、単なる高校時代の思い出話を無理やりなごり雪に結びつけたかった誰かの無理筋なのかはわかりません。
ともかく津久見駅には伊勢正三さんの故郷と言うこともあり「なごり雪」の歌碑があり、特急発着時にはシンセサイザで編曲されたなごり雪のメロディが流れるそうです。そして伊勢正三さんが寄せた記念碑もあるそうです。

    『なごり雪』記念碑                                                   
 

                  線路の先にはロマンがある
                  日本中・・
                  どこか誰かと繋がっている
                  思えばあの日
                  ここから僕の夢は
                  旅立ったのです
                  ホームと言えば
                  心の奥深く
                  いつもこの景色があるのです
 
                            「つくみ駅」に寄せて
                                  伊勢正三

「なごり雪」のホームは歌詞は東京ですが、それぞれの人の思い出にある駅のホームへ想いを重ねて歌ってもらえればそれでかまわない。自分、伊勢正三の場合はそれは津久見駅なのです。と言っているようにも読み取れます。九州で浪人生活を送っていて、南こうせつさんに誘われて音楽をやるために東京へ出て行った時もきっと津久見駅からだったのだと思います。
「なごり雪」の歌詞に直接は出てこないのですが卒業、就職、新社会人、旅立ち、故郷、そういうキーワードがこの歌のイメージを作っています。駅のホームにはドラマがあります。
季節の終わりをつげる雪が静かに舞っていた今日の日曜日。自分の駅を後にして新しいスタートへ向けて旅立った若者も少なくない時期だと思います。季節への名残、住慣れた街への名残、失恋の?名残を断ち切って新しい一歩を踏み出す。「なごり雪」は叙情的でありながら実はそんな人たちへの優しい応援歌でもあるのかもしれません。というのは深読みすぎるでしょうか。

色々調べてのこんな記事ももう少し増やしたいとは思っているのですがなかなか。まぁかけている時間と記事の人気は必ずしも比例しないので微妙なのですが。笑

参考 BS朝日うたの旅人 2010/3/5 「なごり雪」 
    津久見駅 名曲なごり雪原点の駅  (ワシモ(WaShimo)のホームページ)  

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コメント

この唄の駅は、津久見なんですか、
都内のどこかだとばかり思っていました。
長年の悩みが一つ解決しました。

投稿: でん爺 | 2012.03.27 10:31

>でん爺さん
そうですね。歌詞からみるとそう思ってしまいますがそういうことでした。故郷の駅のホームというのは故郷を離れて暮らす人間にとっては何かと思い入れのある場所のひとつという広い解釈だと思います。
「あぁ上野駅」とかだとわかりやすいですけどね(笑)。コメントありがとうございました。

投稿: 惑 | 2012.03.29 08:36

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