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「蛯天」は北海道だけ?

Ebiten
自分には何の違和感もないメニューの写真なのだが「蝦天」か「海老天」が普通で「虫」に「老」の「蛯」を普通に使っているのは北海道だけだという。西日本では全く見ないらしい。

というような話を含めて2時間、早稲田大学笹原宏之氏 教授による「漢字による表記の多彩さを考える」 ~音と訓の織りなす世界~ という講演を昨日受講してきました。
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上の写真は先生のコラムから借用の写真ですが、「複雑な漢字を頻繁に使う地域ではその文字を書きやすい形に変化させていくことがある。」という例としてあげている函館や銭函、の「函」という字です。最初の2画を「了」という形で書いていて正式に書く看板でもそうなっていると言う例です。

詳細は先生の著書や下記のコラム等で確認していただくとして、その他に「へえ」と思った話をいくつかご紹介しておきます。

日本は中国がつけた「倭」という名前は意味がよくないと中国に断りなく勝手に「和」に変えた。(韓国 香港 ベトナム などの漢字圏の他の国々でそんなことをした国はないそうです)

竜と龍は中国では全く同じ意味、同じ使い方しかされていないのに日本は龍(りゅう 音読み 烏龍茶)、竜(たつ 訓読み 竜田揚げ 竜巻)で使い分けている

女という字の「ノ」は「一」から飛び出しても、飛び出さなくてもどちらも正しいということになっている。(先生がどとらかに思い込んでいて論文や国語の試験で、違う場合に減点されていないか心配だそうです)

ビールを一杯飲む、ビールを1杯飲むの使い分け。

躾(しつけ)は国字(日本オリジナル漢字)なのだが、身花 とか 身益 などもあった中から自然淘汰されたものだということ。魚花(ホッケ)も国字で北大生が考えた文字だそうです。(教えている女子短大生は「躾」を「エステ?」と読んだそうです)

「口」を「|」の後に「コ」と書く若者。大人を因囚と文字を当てる若者がいる。因スキな囚

韓国も中国も表音文字としてしか漢字を使っていなく、表意文字として漢字を使っているのはいまや日本だけで、しかもその漢字も新しい漢字が作られたり、書き方が自然変化していたりする状況など非常に興味深く楽しいお話でした。

笹原宏之 教授 WIKI

三省堂のHP内のコラム「漢字の現在
 ※「そば」ではなく「「楚」の変体仮名「者゛」の変体仮名」というように限られた場所や業種で生き残っている文字がある話など面白いです
札幌の天麩羅屋 蛯天のHP
講演の主催者 北海道漢字同好会

 

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北海道」カテゴリの記事

コメント

へぇ~! 食べるエビを「蛯」と書いたのを見たことがありません。
エビちゃんが出てこなければ、「蛯」を「エビ」と読むこともできなかったかも……。

投稿: Tompei | 2009.12.06 14:57

>エビちゃんが出てこなければ、読むこともできなかったかも……。

同じであります。

それに、どうしてユリちゃんでなくて、エビちゃんなのかもわからん。
それなら押切もえさんは、押ちゃんじゃん。

投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2009.12.06 16:05

>Tompeiさん
やっぱりそうですか。実はこの先生が早稲田大学の女子大生と躾をエステ?と読んだ女子短大生に「蛯」が読めるかどうかを調べたことがあったそうです。早稲田が66%の正解率に対して、先生の確信的予想を裏切って女子短大生は86%の正解率だったそうでその理由が「cancanのモデルさん」で知っていたという、今ほどメジャーになる前のことと思われcancanの購読率が女子短大生>早稲田女子大生 は納得できる状況で「位相による漢字認知の差」としていい材料になったそうですよ。

投稿: | 2009.12.06 16:12

>ピーちゃんの身元引受人さん
蛯沢という苗字の人が多い、蛯谷村という地名があったことなども理由のひとつかと考えられているようです。
なぜエビちゃんでユリちゃんではないのかというのは、特定可能なユニークさで自然淘汰されたのではないでしょうか。ユリちゃんよりはエビちゃん、おっちゃんよりはモエちゃん。かな?

投稿: | 2009.12.06 18:30

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