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おばさんパーマ

カーラーをつけてキャップをした姿というのは、中年以上の女性の朝の姿の標準だったのはいつ頃まででしょう。カーラーを外し忘れていて恥ずかしい思いをする。なんていうサザエさんもあったようにおもいます。
お化けのQ太郎の正ちゃんのママも、ドラえもんののび太のママも、おそ松君のママも、バカボンのママも、ショートパーマと言うのでしょうか。同じ髪型です。「ALWAYS 三丁目の夕日」の鈴木一平君のお母さん(薬師丸ひろ子さん)も同じ髪型でした。

靴下につぎ、抜けたひじやひざにパッチが当たった普段着を自分も小さいときは着ていました。少なくとも自分が育った田舎は皆がそういう格好だったからそれが恥ずかしくはありませんでした。
物を大切にしていた時代。古くなったセーターを解いて、毛糸球にして・・また別のものに編みなおす。かなりの母親が家でそういう裁縫をしていた時代。そうしてその母親たちのヘアスタイルがおばさんパーマでした。

柴門ふみさんが 「わたしの幸福論 愛こそすべて」でこんなことを書いていました。

近頃の母親の顕著な特徴は「覚悟がない」「ステージに戻りたがる」「母だけという地位に安住しない」があげられると思う。

ショートパーマヘアや奥さんファッションと言うものはなくなってしまって、母親とか主婦とかの区別はヘアスタイルやファッションでは区別がつかない。子供は居ても独身時代の元のステージに戻りたがっている。それがファッションに現れていると彼女は分析している。ただ、そうして多少なりとも子供の手が離れて外にでることで(無意識にせよ)恋の機会が増えてその期待が女性をイキイキ美しくさせるなら誰がそれをせめることができようか?というのが柴門さんの論調で、「母であるだけ」の自分に納得してはいけない。というタイトルのコラムです。わずかな育児休暇や出産休職で0歳児を保育所に預けて結婚しても夫婦共働きのままと言う例もすくなくありません。

家庭に縛り付けられる必要はないと思うけれど、事情が許せば小学校低学年くらいまでは「おかあさん、ただいま」と帰ってくる子を迎える家庭であってほしいと思うのは保守的と言われてしまうのでしょうか?家事が便利になって生活が豊かになって裁縫の時間や洗濯の時間が少なくなって、主婦になる覚悟も希薄なものになっていて、日本の母親が変われば子供も変わって、日本人が変わっていっているのかも知れません。「ALWAYS 三丁目の夕日」の六子さんの母のような人もまた、おばさんパーマと同じようにもう日本で見かけることはないのかもしれません。

P.S. 柴門さんの引用はやや誤解を生むかもしれませんが彼女のスタンスもまた納得できるものです。帯のコピーを紹介しておきます。

結婚生活を続けるカギは、家事より愛である。
子どもが親に求める神のような無心の愛に出会うと、私はいつも絶句し、感動し、幸福に満たされてしまう。
結婚しても子どもを産んでも、女の人生はいつも花のステージでありたい。

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コメント

こんにちは^^

柴門ふみさんの漫画はあまり読んだことがないのですが、
エッセイは共感することが多くて大好きです。

惑さんが引用された部分も本当にその通りだな~とうなづいちゃいました。

最近は専業主婦の方が珍しくて、私など罪悪感すらもってしまうのですが、人の数ぶん、家庭もそれぞれあって良いのですよね。

ただ母も幸せじゃないと子も幸せではない、その逆も然りなんですけど、最近の事件を見ると何かずれてきているような気がして怖いです。

「ALWAYS 三丁目の夕日」評判が良いようで観に行きたいと思っています^^

投稿: ぶんぶん | 2005.11.15 10:52

> ぶんぶんさん
柴門ふみさんに弘兼憲史さんという才能豊かな共働き夫婦という部分を割り引いてもうなずける部分の多い、素敵な感性のエッセイでした。昼間から子供lの声とお母さんの声が大きく聞こえる家がいいなぁと僕は思います。
「ALWAYS 三丁目の夕日」見に行かれたようですね。ココログの三丁目リストに追加しておきますね(笑)。

投稿: | 2005.11.17 06:44

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