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小川宏アナウンサーの投稿

5月22日の朝日新聞の朝刊の「声」欄に「名アナに学ぶ沈黙の雄弁さ」という投稿が載った。投稿者はアナウンサー小川宏さん79歳。え?!と驚いた。

朝日新聞の投稿欄は時折著名人が寄稿している。最近の野球中継を評してアナウンサーも解説者もしゃべり過ぎで花鳥賊という記事。アナウンサーなのに野球殿堂入りした元NHKの志村正順アナウンサーは敬遠のフォアボールの音を四つ聞くまで何も喋らず「お聞きのように敬遠のフォアボールです」と言う伝説の名中継を紹介して、学ぶところはないだろうか。と問いかけて投稿の記事を終わっている。

ogawa 小川宏さんはスポーツアナではない。バラエティのアナウンサー。 昭和三十年から十年間NHKでの「ジェスチャー」の司会が記憶の中にある最初の姿(左の番組写真中央 左は宝塚の水の江滝子さん、右は落語家柳家金語楼さん)。フジテレビに移籍し昭和四十年フジテレビ「小川宏ショー」の司会者になり昭和五十七年まで続け、今のワイドショーの原型を作った人である。

この記事を書くにあたり調べてわかったのだが早稲田大学建築学科を出て間組に入社という経歴で、上司とそりが合わずに止めて、ふとみた新聞の募集広告でNHKのアナウンサーになったということらしい。それでも日本の放送史に欠かせぬ名アナウンサーである。「正直に言えば、話すことが不得手だった私」とインタビューで語っている。

機関銃のような語り口で実況中継を話せるのがプロのアナウンサーというイメージは、あの古舘伊知郎さんがプロレス・F1で作り上げたひとつのアナウンサースタイルかもしれない。プロレスというスポーツショーを盛り上げるために興奮していない人も引きずられるような、普通に見えることもすごいとある意味勘違いさせるようなあの放送。

あの語り口に憧れてアナウンサーを目指した若い人も少なくないと思うし、バラエティ番組でタレントに実況中継をさせる場合も、古舘スタイルが正解になっている。あれもひとつのあり方。でもアナウンサーが何かを視聴者に伝える場合に、何を見るか、何を聞くか、視聴者のそれぞれの感性に委ねるような余白を残した実況中継放送もひとつのスタイルとしてあっても良いのではないか。

小川宏さんは、うつ病というやっかいな病気をほぼ10年かけて克服されて元気に過ごされているようである。テレビ創世記から携わってきて一時代を築かれた人の言葉はそれなりに重みがある。昨今のワイドショーをどのようにご覧になっているのかななどとも思った朝日新聞への投稿記事だった。

参考LINK

私の写真館「小川宏」 < 正論平成16年1月号 < 正論

NHK アーカイブス「ジェスチャー」 < NHKアーカイブス

うつを克服した人「小川宏さんの体験談」 < うつ・不安啓発委員会公式HP

老いを楽しみ老いを生きる うつ病を通して < BIGLOBE健康

老いを楽しみ老いを生きる 良老年になろう <  BIGLOBE健康

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