« 子供は食事抜き。親は太りすぎ。 | トップページ | ペンギン祭り »

応援と評論と報道

  ゴールデングローブ賞の発表があって助演男優賞ノミネートの栄養に輝いた渡辺謙は授賞式に世界のスターと同じ席に参列しハリウッドスターとしての十分なスタートを切ったことを示し、同席していたスター達にも改めて認識された。
 冷静な報道としてはこの程度の表現なんだと思う。格は比べようもないが、日本アカデミー賞に置き換えてみよう。普通の日本人はほとんど誰も知らない韓国の俳優が「踊る走査線inコリア」に出て織田裕二を食う渋い好演をしたとしよう。それで映画もヒットしたから助演男優賞にノミネートされたとしても誰も彼が受賞するとは思わないだろう。
過去5年の受賞者は田中泯(有名な舞踏家inたそがれ清兵衛)、山崎努、佐藤浩市、小林稔侍、いかりや長介と並ぶ。
 授賞式の前の報道を見ていると、受賞の確率がかなり高いかのような報道ぶり、日本人が海外で活躍する、活躍が期待されるときの報道は報道ではなくアナウンサーは応援のリーダーになってしまうし、評論家は奇跡の可能性をひたすら論理的に説明する始末の悪い応援団の一人になってしまう。
 愛国心というか身内びいきというか、それを悪いとは言わない。阪神いけぇ、頑張れと阪神の応援報道に徹するマスコミがあってよいし、ニッポンチャチャチャと声援が選手を鼓舞することだってある。ただ、本当の実力的にはどうなのか?4年後に互角の勝負をするためには何をしていくべきか、どう育てるべきか。相手のどこが優れているのか、どう違うのか、冷静に評論し、その事前評価が結果とほぼ等しい。そういう評論も片方で必要ではないだろうか。
 奇跡は取材できればスクープになるだろうが、ゴールデングローブ賞がどういう賞なのか、アメリカの評論はどういう状態なのか。そういう報道ではなく「謙さん、調子はどうですか?」と空港でインタビューするマスコミ取材、ゾロゾロと金魚の糞のように、受賞会場の回りやロビーでうろついていたりしなかっただろうかと心配する。単なる渡辺謙のオッカケである。ゴールデングローブ賞を取材するのに今までの受賞者くらいは勉強して行っていて欲しいと思う。
 ノーベル賞の受賞式で日本のマスコミが顰蹙を買ったのはまだ記憶に新しい。歴史ある権威あるノーベル賞の取材にはふさわしくなかったらしい。今回はどうだったろうか。

日本アカデミー賞公式HP 
ゴールデングローブ賞(日本語) 公式HP(英語)

 

|

« 子供は食事抜き。親は太りすぎ。 | トップページ | ペンギン祭り »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4833/139866

この記事へのトラックバック一覧です: 応援と評論と報道:

» 渡辺謙がオスカーにノミネート [新佃島・映画ジャーナル ]
OSCAR.com - 76th Annual Academy Awards - Nominees: Nominee List  『ラスト・サムライ』でゴールデ... [続きを読む]

受信: 2004.01.28 16:14

» 日本アカデミー賞公式HP [新佃島・映画ジャーナル ]
日本アカデミー賞公式サイト  いつの間にかホームページが出来てました。第27回日本アカデミー賞授賞式のためのプロモーション・サイトのようですが、URLを見る限り... [続きを読む]

受信: 2004.01.28 16:29

« 子供は食事抜き。親は太りすぎ。 | トップページ | ペンギン祭り »