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モノづくりの原点

 1月24日(土) 土曜特集「競演!からくり人形 モノづくりの原点は江戸にあり」というNHKの番組を見た。おなじみ「茶運び人形」からからくり人形の最高峰といわれる「弓曳き童子」まで紹介すると同時にその仕掛けも説明してにゲストが驚き、司会がこれがモノづくりの原点で現在の企業でも改めて評価されている。ロボットの原点だと解説していた。
 からくり人形が日本のものづくりの原点なのだろうか?結局何人かの天才的な発想を持った人に寄ってなしえたもので豊かな創造力を持った人材は日本にもいたというだけの話で、その天才たちの作品を紹介したに過ぎないのではないだろうか?ただ、茶運び人形やそういう天才が作ったからくりの設計図、作り方が本にして売られたそうで言うなればからくり人形指南書にして日本最古の機械工学書 その題を「機巧図彙(からくりずい)」というそうである。 この本は天才の一人からくり半蔵と異名をとった土佐の細川半蔵頼によるものである。
 寛政年間 18世紀末のこと。欧米では機械文明が発達してはいたが、からくりのような自動制御などという技術はなかった時代のことで日本の独自文化といって間違いないらしい。ものづくりの原点として、彼ら天才の発想をモノにつくりあげた精緻な加工技術やコツコツと時間をかけてつくりあげる根気はDNAのようなものがあるかもしれない。モノづくりの原点というならば、「機巧図彙」という本がベストセラーになりえた日本の教育にあったのだと思う。
 コロンンビア州立大学ロナルド・ドーア教授の『徳川日本の教育制度』という論文の中には江戸時代の識字率は、英国よりもはるかに高かったと書かれているそうで寺子屋によってなしえていた教育レベルの高さと鎖国の是非は別として江戸幕府による長期安定政権による戦のない世情こそモノづくりの原点だったではないだろうか?
 「機巧図彙」を買って同じように真似て作ってみる。そうして自分なりにアレンジしてみるくらいは皆やったのであろう。天才の発想・技術が本を買うお金は必要でも、特許料も払わずに沢山の人が共有し、さらにアレンジして行く。これは最近コンピュータの世界で言われているオープンソースの発想と同じである。一子相伝、誰にも教えない、特許侵害などというのではないおおらかさ。こうして底上げされた技術・知識レベルの高さこそがモノづくりの原点であり、明治になり怒涛のごとく押し寄せる西洋文化を素早く吸収しモノづくりに長けたjapanの原点だったのではないだろうか。
 さて、「機巧図彙」を読み解かなくてからくり人形を作って見る楽しみをそのまま提供してくれる商品があることをからくりを調べていて知った。設計図と部品つき。難度が高いのか完成品も発売されている。モノづくりの楽しさにはまるのも一興かもしれない。小学生の頃自分が科学者になったような気持でわくわくしながら付録を楽しんだ雑誌があった。「学研の学習と科学」である。先の商品は「大人の科学」シリーズと銘打ったその学研の商品で「大江戸からくり人形(茶運び人形)」と「弓曳童子」の二つがある。ちょっと心惹かれるものがある(笑)
 学校以外での勉強について、「全く、または、ほとんどしない」と答えた生徒は41%という文部科学省の調査結果が昨日発表になっていた。わくわくしながら学ぶ楽しさを知らないのは不幸な気がする。そうして日本のモノづくりの土台が揺らいでいるような気がする。

上記で紹介したLINKの先頭HP
THE KARAKURI からくり人形
学研 大人の科学シリーズ Top

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 茶運びロボットほとんど完成しました{/ee_2/}       足の部分           上に出ている円筒形の部分が首になります{/hiyo_en2/}            この状態だと良く走ります{/roket/} 服を着せるとバランスが変わったり、少し重さが加わるせいか、まだうまく走りません{/kaeru_shock2/} 微調整をして初動画{/apple_up/}目指します{/kiraki... [続きを読む]

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